災害時のトイレの備え——携帯トイレは「1人1週間で約40回分」必要です
断水した日の夜、最初に直面するのは空腹でも喉の渇きでもなく、「流せないトイレ」です。水は我慢できてもトイレは我慢できません。
それなのに、トイレの備蓄は水・食料に比べて圧倒的に後回しにされがちです。この記事では、政府広報オンラインの「災害への備え」で示されているトイレの備え7つと、意外と多い必要量の計算式を紹介します。
政府広報が挙げる「トイレの備え」7つ
まずは備えるべき物の一覧から。携帯トイレとトイレットペーパーには、政府広報が具体的な必要量の目安を示しています。
- 携帯トイレ(保管用の密閉袋・ポリ袋も)— 5〜6回 × 人数 × 7日分
- トイレットペーパー — 5〜6回 × 人数 × 7日分。家族4人で30mタイプ8ロール程度
- ランタン型ライト — 周囲を明るくして安全な空間を確保
- ウェットティッシュ — 水がなくても清潔さを保つ
- 消毒液 — 感染症対策のために手を清潔に
- 除菌洗浄液 — こまめにトイレを拭き掃除
- 消臭剤 — スプレータイプを多めに
計算すると「1人1週間で約40回分」
政府広報の目安「5〜6回×人数×7日分」を計算すると、1人あたり約35〜42回分。4人家族なら150回分前後の携帯トイレが必要になります。「10回分入りを1袋買って安心」では、実は1人の2日分にもなりません。
トイレが使えない状況で水分を控えると、脱水やエコノミークラス症候群につながります。「トイレの備えがあるから水を飲める」——トイレ備蓄は健康維持の土台でもあるのです。
断水時にやりがちなNGと、家族での備え方
意外と知られていないのが、断水時にバケツの水で無理に流すのは危険ということです。排水管が損傷していると、汚水が逆流したり階下に漏れたりする恐れがあります。まず携帯トイレで受け、排水設備の無事が確認できてから流すのが安全です。
150回分の携帯トイレはそれなりにかさばるので、家族で分散して備えるのが現実的です。もってこでトイレ備蓄のリストを作って家族と共有すれば、「誰の部屋に何回分あるか」がひと目で分かります。消耗品なので、防災の日に数を数え直すところまでがセットです。
この記事のまとめ
- 携帯トイレの必要量は「5〜6回×人数×7日分」= 1人約40回分(政府広報)
- トイレットペーパーは家族4人で30mタイプ8ロール程度
- ライト・ウェットティッシュ・消毒液・除菌洗浄液・消臭剤もセットで
- 断水時にバケツで流すのはNG。まず携帯トイレ、配管確認後に流す
- 出典: 政府広報オンライン「災害への備え」